世界一周行くことにした理由は
「世界の色んな景色を生で見てみたい」
「見たいとこたくさんありすぎるからいっぺんに行こう」
「今後の糧になる素敵な思い出を2人で作りたい」
というのが主なところです。
世界一周自体はインターネットと便利なサービスが発達した今難しくないんですが、僕にとって最も厄介だったのは
28歳無職
という状態になることへの覚悟と葛藤です。
ざっくり見積もっても旅の期間が1年は必要になるんですが、僕が勤めていた会社の制度的にも、僕の気持ち的にも、働きながら1年間旅をするというのは無理だと思ったので、つまり会社辞めなければならなくて、あー会社辞めるのかーということが葛藤でした。
ということで、せっかくだから会社辞めて世界一周をするという決断をするに至った経緯を書いてみます。
旅が好きです(学生時代)
高3の最後の春休み、はじめて友達同士だけでアメリカ東海岸に行きました。
生で見て、実際にそこにいるタイムズスクエアやホワイトハウスは、TVで見るのともネットで見るのとも違いました。
大学受験で得意科目とうたっていた英語は水を頼むときの「water」すら全く通じず、天狗になっていた鼻をバキバキにへし折られました。
そんな初めての異世界で感じた新鮮さや、まだ見ぬ世界へのワクワク感は衝撃的でした。
行っている間は日本に帰りたくなったりするのですが、日本に帰ってくると
「超楽しかった」
「また行きたい」
そう思っていました。
そして、大学へ入学すると周りには当たり前のように海外経験がある人ばかりでした。
高校まで部活と勉強が生活の全てだった僕は自分の世界の小ささが恥ずかしく、コンプレックスにすら感じました。
そんなコンプレックスを打破すべく、バイトで貯めたお金を使って、長期休みは必ず海外を旅するようになりました。
・少し勇気を出してみること
・なんとかしてお金を貯めること
この2つができれば、行ってみたいなと思う場所を行ったことのある場所に変えることができることを知りました。
・憧れていた絶景を自分の目で見る
・自分がまだ知らない現実を知る
・海外の人とコミュニケーションを取る
そんな体験に心躍りました。
色んな世界を見たい、世界一周してみたい
いつしかこう思うようになりました。
しかし、お金も勇気も僕には足りませんでした。
これが社会か(社会人1〜2年目)
就活を終え、それなりの大企業に就職しました。
希望とは全く違う部署に配属され、しかも社内でも有数のハードな部署で、帰宅は毎日22時以降。
終電で帰ることもよくありました。
会社のために自分の人生があるような日々に違和感を感じまくってました。
すぐさま転職サイトに登録し、実際に転職エージェントと会ったり、いくつか面接を受けたりもしましたが、なんだかんだ安定していて待遇も悪くない大企業を辞めてまで転職する勇気がなく、一歩を踏み出すことはできませんでした。
あれ、このままでいんたっけ?(社会人3〜4年目)
3年ぐらいすると仕事にも慣れてきて、「悪くないかも」と思うようになってきました。
仕事はハードで興味もなかったですが、上司や同僚、同期に恵まれていたことが大きかったです。
また、毎月お金を貰え、6月と12月にはボーナスも貰え、家賃補助まで出て、都内で1人暮らしができて、友達とも遊べて、家族にも会えて、こんな生活ができているのに文句や不満を言うなんて、、、という気持ちもありました。
そんな中、4年目のときに社内外多くの人と関わる仕事を兼務しました。
その仕事では、情熱と覚悟を持って、自分のやりたいことをやっている人たちの存在を目の当たりにしました。
その人たちは僕の目には楽しそうで、カッコよく映りました。
「まぁこんなもんか」と思うことで、「20代がこのまま終わっていいんだっけ?」という問題とは向き合わないようにしていたことを痛感しました。
「待っていれば会社が自分の人生を面白くしてくれるかもしれない」
そんな風に思い、日々の仕事と安定した生活を提供してくれる会社に対して依存しすぎていたのかもしれません。
自分の日常を変えられるのは自分だけであり、自分が動かなければ何も始まらないということに気付きました。
いざ決断のとき(社会人5年目)
とりあえず現状を変えよう、何か違うことをやってみよう、そう思い社内公募や転職を考えました。
ただ、それらは現実的な選択肢ではあるものの、現時点では僕にとって魅力的にみえる選択肢ではありませんでした。
結局は今とあまり変わらない状況になる、直感的にそう思いました。
そもそも、今ある選択肢から探すのではなく、素直に自分の気持ちに従って、自分が心から実現したいことをすればいいんじゃないか?
じゃあ実現したいことってなんだ?
色んな世界を見たい、世界一周してみたい
学生時代からくすぶり続けていたこの気持ちが再燃しました。
「今の会社も悪くはない」
「でも自分が納得できる20代にしたい」
生きていくために働いてお金を稼がなければならないし、何事にもお金は必要だと思ってます。
一方で、働くだけが人生でもないんじゃないかとも思ってます。
仕事を辞めて1年間ほど海外を放浪するなんてキャリアにはマイナスな要素になるかもしれません。
でも、自分の20代に対する後悔の種を残したまま年を取り、「やっぱり世界一周しとけばよかったな〜」というのはかっこよくないなと思いました。
今できることを、自分が納得できることをしていこうと思い、決断しました。
2つの後押し
ある日、イッテQを見ながら
「〇〇行きたいね〜」
「そだね〜」
という流れで
「来年世界一周したいと思ってるんだけどどう思う?」
と彼女に言いました。
彼女は2日後ぐらいに決断していました。
さらには僕が会社に退職の意思を伝える前に、既に退職の意思も伝えてました。
「1人でも行く」
と僕は言っていたものの、短期間の1人旅は好きですが、長期間の1人旅となると、豆腐メンタルかつ虚弱体質の僕には厳しく、ビビって結局しなかったと思います。
また、これまでした1人旅は抜群に楽しかったですが、そのときにいつか誰かと来てみたいとも思っていました。
悔しいけれど彼女の存在がなかったら実現してなかったと思います。
そしてもう1つが心動かされたこの動画です。
映像が素敵なのはもちろんですが、最後の締めくくりの言葉がとても好きです。
Twenty years from now
You will be more disappointed
by the things you didn’t do
than by the things you did do.
– Mark Twain
彼女とこの動画の存在が
「今後の糧になる素敵な思い出を2人で作りたい」
という世界一周の3つ目の理由にもなりました。
ちなみに上のご夫妻は本も出しているので興味ある方は読んでみてください。
心動かされすぎて、自分たちもドローン飛ばしてます。
まとめ
色々言ってきましたが僕は超びびりです。
会社辞めて旅に出ちゃうとかまじびびります。
びびりなんで、会社辞めても辞めなくても不安です。
ただ、「自分がやりたいのにやらなかった」ということをいつか後悔するのは嫌なので、思い切って行動してみようと思います。
彼女の心境も書いています。
僕たちのプロフィールです。
こちらもよかったら見てみてください。
kuni