こんにちは、くにのりです。
今日のブログは昨日の続き。キエフの教会巡りです。
昨日はウクライナの宗教事情をしたためましたが、最後まで読んでくれた方はいらっしゃいますでしょうか。
いらっしゃったらめちゃめちゃ嬉しいです。力作だったので。
学生時代の夏休みに海外旅行しているときは教会なんて無料で涼める場所でしかなかったのですが、今回の長期旅行では楽しく周れてます。
自分が仕事を経験したからなのか、単純に建築物としてすごいなぁと思うんですよね。
身分制度があった当時の社会において、実際に建築に携わった人の大半は奴隷のような人たちで、でもその人たちの成果物が歴史に名を残すに至ったという。
現代の人権感覚からするとありえないやり方だったからこそ、歴史的建造物ができたのかなと思うと複雑な気持ちになりますが。
本日のブログに登場する教会は再建されたものですが、個性的で美しかったです。
最後まで読んでいただければ嬉しいです。
目次
キエフで教会巡り①聖ムィハイール黄金ドーム修道院
まず最初は聖ムィハイール黄金ドーム修道院に行きます。
公園を通って行こうとしたら公園が良い雰囲気でした。
ウクライナの前に1ヶ月ほどいたバルカン半島やトルコにはない景色なので歩くだけで楽しいです。
ジョギングしたくなっちゃいました。しませんでしたが。
公園からの景色も良い感じ。
キエフは人口250万人を超える大都市かつ東ヨーロッパ最古の都市らしいです。
都市と自然の景観が融合していて、僕はめっちゃ好きです。
公園で一通りワーワーしたあとにやっとこさ聖ムィハイール黄金ドーム修道院に着きました。
青が鮮やかで素敵ですね〜。
元々は1100年頃に建てられたのですが、ソ連時代の宗教弾圧で破壊されます。
社会主義が掲げる理想自体はまぁひとまずいいとして、これまでの歴史の中で社会主義体制をとった国・その政府は本当にとんでもないことしますよね。
カンボジアのポルポトしかり、中国の毛沢東しかり。
今という時代に生まれて本当によかったと思います。
聖ムィハイール黄金ドーム修道院はウクライナがソ連から独立すると復元作業が始まり、1998年に再建されたらしいです。
日本ではモーニング娘。がウォウウォウ♫していたぐらいですね。
昨日のブログの話でいうと、最近独立したウクライナ正教会(キエフ総主教庁)の修道院です。
黄金ドームっていうだけあって、キンキラキンです。
キンキラキンだけどいやらしくないのが良いです。品があります。
こちらは鐘楼。空の青と合わせたかのような色合いが綺麗。
僕はカラフルなものよりシックな方が好みなのですが、なんか琴線に触れました。
今まで見た修道院や教会とはタイプが異なり、色鮮やかなポップな感じが見てて楽しいからでしょうか。
大聖堂の中にも無料で入れるのですが写真撮影NGです。
内装は外装とは異なり落ち着いていましたが、外装に負けないぐらい素晴らしかったです。
ほとんどの場合は大聖堂って縦に長いのですが、左右に長いのが印象的でした。
出だし快調です。
次行きましょう。
キエフで教会巡り②聖アンドリーイ教会
続いては聖アンドリーイ教会。
こちらの歴史は新しく、18世紀に作られました。
ソ連の宗教弾圧時代は閉鎖されていましたが、破壊されることはなかったみたいです。
聖ムィハイール黄金ドーム修道院を出て歩き出すと、大量の戦車に遭遇しました。
戦車祭りでもやってるんですかね。
キエフでは微塵も感じませんでしたがロシアと戦争中ですしね。
ちょうどニュースになっていましたが、ウクライナの船がロシアに拿捕され、船員も収容されてしまいました。
ウクライナはNATO(欧米諸国の軍事同盟)にヘルプを求めたので一悶着ありそうです。
ロシアってお騒がせな国ですよね。
かっこいいいいい
こんなものがない世の中の方が良いとは思いますが、国というものが複数存在する以上は現実的に考えて無理ですからね。
なんか不謹慎な気もしますが、単純に戦車はカッコいいです。
戦車の上で市販のドローンを飛ばしている青年がいたのですが、なんだったのでしょうか。
テロだと思われて撃墜されそうなので僕にはできないです。
戦車を楽しんで聖アンドリーイ教会に到着。
最近独立したウクライナ正教会(キエフ総主教庁)系列です。
さっきのはドームが黄金でしたが、こっちのは緑ですね。
また緑が良い感じの緑です。てゆーか天気良すぎです。
1人20フリヴニャ(約80円)で見学できるので入ってみました。
はい。
教会内部は工事中で見学不可でした。
なので階段を上ったところから見える景色を楽しみました。とっても良い景色。
この景色に2人で160円払ったと思いましょう。
ちゃんと確認したら入口に工事中(under construction)って書いてありました。
あとの祭りなので160円は忘れましょう。
気を取り直して本日の目玉の世界遺産『聖ソフィア大聖堂』に向かいます。
160円は忘れましょう。
キエフで教会巡り③聖ソフィア大聖堂
テクテクしてたらウクライナ名物のプーチントイレットペーパーがありました。
ロシアというかプーチンが嫌いで仕方ないんですね笑
ブラックユーモアだとしたら考えた人センス良いっす。
でもお尻見られているようでこれで拭きたくないですね笑
名物も見れたところで聖ソフィア大聖堂に到着。
世界遺産で現存するキエフ最古の教会です。
入場料は博物館込みで1人100フリヴニャ(約400円)。
お〜立派ですね。
9世紀後半から13世紀にかけてあった東ヨーロッパの大国キエフ・ルーシの最大の聖堂として建てられました。
当時、東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の首都コンスタンティノープル(現在のトルコ・イスタンブール)にアヤソフィアという大聖堂があって、そこがキリスト教の中心でした。
そんな中心の大聖堂アヤソフィアにちなんだ名前だけあって立派です。
そして、キリスト教の中心にある大聖堂の名前を戴けるキエフ・ルーシという国とこの教会が当時の東ヨーロッパにおいていかに重要な存在だったかもなんとなく想像できます。
13世紀にモンゴル軍の侵略で破壊されたあと、17世紀から18世紀の間に100年ほどかけて修復したそうです。
昨日のブログで書いたウクライナの複雑な宗教事情に伴って、現在では博物館扱いとなっています。
大聖堂の内装は古来の装飾が保存されているらしいので入ってみましょう。
が、写真撮影NGなので写真はありません。
・・・
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・・・
よかったです。
約1000年前の装飾を見れたことに感動しますし、単純に装飾が見事です。
直前にイスタンブールのアヤソフィアに行っていたので、あれがどれだけすごかったかもここと対比することで感じることができました。
写真だとわかりにくいですが、ところどころ外壁も古来の部分を見ることができて、アヤソフィアとの相似性(ビザンツ様式)を垣間見ることができます。
当時はネットもなければ移動手段も限られてるわけで、そんな中遠く離れたイスタンブールの大聖堂の建築様式に倣うってどうやっていたんだろうなぁ、、
なんてことを思いました。
ちなみに個人的には聖ムィハイール黄金ドーム修道院がお気に入りです。
キエフのご飯はこれで決まり!プザタハタ
観光を一通り終えたらご飯の時間です。
すごい音が聞こえたので戦車が動き出したのかな?
と思ったらみずほさんのお腹の音でした。むかし戦車でも食べたんですかね。
キエフには旅行者&たぶん地元の人にも人気なレストランがあって、その名は『Puzata Hata(プザタハタ)』。
カウンターに料理が並んでいて、それをピックアップしてレジでお会計という方式で、メニューも豊富だし、値段もわりと安いしで、満足度高めです。
キリル文字が全くわからない中で悪戦苦闘しながら選んだメニューこちら。
左上:ボルシチ、左下:餃子だと思ったら中はポテトのやつ
右上:チキンとほうれん草のパイを揚げたやつ、右下:ただのパン
左上:サラダ、左下:チキンステーキとメンチカツみたいなやつ
右上:揚げた肉団子とただのパン、右下:ボルシチ
めっちゃ美味しかったです。
安定感のある味です。
お値段は2人で248フリヴニャ(約1000円)。
僕たちは「あれ、思ったより安くない!!!」と思ったのですが、このあと通って試行錯誤を重ねた結果、2人で約600円で満足できるようになりました。
とにかく味が大衆向けで美味しいし、見て決められるから安心だし、値段もお手頃なので、とても気に入りました。
あとボルシチがうまいっす。
ボルシチって実はロシアではなく、ウクライナの伝統的な料理なのですが、伝統料理だけあってめっちゃうまいです。
日本でまずい豚汁って食べたことないじゃないですか。そんな感じでボルシチの安定感半端ないです。
ということで、ウクライナにお越しの際は、ぜひ一度『Puzata Hata(プザタハタ)』に足を運んでみてください!
生活の情報コーナー
本日のご飯
朝→パン&バナナ
昼→プザタハタ(Puzata hata)
夜→インスタントラーメンとお惣菜withアメトーク
本日の宿
<清潔&快適さ>
靴を脱ぐ方式で清潔だけど、共有スペースが狭い
ベッドにカーテンあるのがgood
<wifi>
問題なし
<キッチン>
レンジ・ポットあり、コンロなし
<その他>
ホステルの出入りの際にいちいち呼び鈴を鳴らして開けてもらうのが面倒くさい
本日使ったお金
4800円です。
(1フリヴニャ≒4円)
宿泊費:2100円
食費:1750円
観光費:950円
160円あったらコーラ買えるし、アイス買えるし、コンビニの焼き鳥買える。。
kuni
昨日のウクライナ宗教事情は楽しく最後まで読みました。
正教会についてはスコピエの記事にコメントさせてもらいましたが、
歴史を理解するにも重要な面があると思います。
キエフやコンスタンティノープルよりも歴史が古いエチオピアの教会や
イコンは非常にインタレストを感じさせますが、世界一周の旅人は訪問することが稀のようですね。
ギリシャやロシアの正教会と同じようにクリスマスは日本の暦で1月7日です。(シーザーの暦で12月25日)
日本にある正教会教会は神田のニコライ堂や横浜の教会などが知られていますが、ハリストス正教会と称しています。(ハリストスはギリシャ語でキリスト。) 十字架はロシア十字架です。
ロシア嫌いと言えば、クリミア戦争がありましたね。その時ナイチンゲールが活躍した病院がイスタンブールのアジア側ウスクダラにあります。私は外からしか見ませんでした。
ウスクダラは紅白歌合戦でも歌われた日本の流行歌です。
kikunaさん、コメントありがとうございます!
最後まで読んでいただきとても嬉しいです!kikunaさんの知識の豊富さに勉強させてもらってます。
勉強不足の僕たちはお恥ずかしい限りですが日本を出る前は正教会というワードすら知らず・・・神田のニコライ堂は家からそこそこ近かったのですがその価値に気付けていませんでした!なので日本に帰ったら見てみたいスポットの1つでもあります。
エチオピアにそんなに歴史が古い教会があることもイスタンブールにそのような病院があることも知らずじまいだったので、まだまだ自分たちが気付けていない(知らない)素晴らしい見所があると思うとワクワクします。一方で見逃しってしまっていないか不安でもありますが・・・
kikunaさんのコメントにいつも勉強させてもらってますので引き続きよろしくお願いいたします!