どうもこんにちは、みずほです!
現在は変わらずメキシコにおります。
タコス食べすぎて飽きてきたので最近はトルタス(パンでタコスの具を挟んだやつ)が好きです。
さて、本日の日記は291日目の11月21日にアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所を見てきたお話です。
中学生のときに興味のある映画を見るという授業があって、私はそのときに流行っていた「戦場のピアニスト」という映画を選んだんですね。感動系かなーと思って。
そしたら車いすのおじいさんが3階以上あるアパートのベランダから突き落とされたりと、ナチスドイツによる残酷な映像が流れていてとてもショッキングだったことを覚えています。
そのときから、ナチスドイツによる大量虐殺が行われたアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所には一度行ってみたいと思っていました。
中学の授業は大抵覚えていませんが、あの時間だけは覚えているので良い機会だったなあと思います。
クラクフからアウシュビッツ強制収容所へ
おはようございます。
クラクフバスターミナルからアウシュビッツへ向かいたいと思います!
バスは上記のとおり、6〜19時台まで1時間に1本ありますがそれ以外にもバンで行くことができます。
私たちは9:20発のバンがちょうどよかったのでそれに乗ることにしました!
アウシュビッツのツアーも沢山あるみたいですが、自分たちでも簡単に行けるのでわざわざツアーは使いません(‘_’)
1人12ズロチ(≒360円)です。
アウシュビッツはドイツ語なので、ポーランド語のオシフィエンチムと言ってチケットを買った方が伝わりやすさ的にもベターな気がします。
バンの中は意外と綺麗で何も問題ありませんでした!
それではレッツゴーです。
寒空の下をバンは進んで行き、出発から1時間半ほどで到着しました。
運転手のおっちゃんが教えてくれた方向に歩いて、施設内に入っていきます。
帰りのバスの時刻を確認!
左の時刻表はアウシュビッツ内の循環バスの時刻表で、右はクラクフ行きのバスの時刻表です。
循環バスは10分に1本、クラクフ行きは1時間に1本くらいなので気を付けよう~と。
アウシュビッツ観光
こちらが施設内の循環バスです。
アウシュビッツと一口に呼んでいますが、正式には「アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所」という名称で、施設としてはアウシュビッツ強制収容所とビルケナウ強制収容所に分かれています。
その2つの施設を結ぶのがこの無料の循環バスです。綺麗で広くて乗り心地良しでした。
アウシュビッツ強制収容所もビルケナウ強制収容所も入場料は無料ですが、アウシュビッツ強制収容所については個人で入場できる時間とツアーガイド付きでしか入場できない時間(ツアーガイド代有料)があります。
私たちはアウシュビッツ強制収容所に個人で入場できる14時からのチケット(無料)を予約してあったので、まず先にビルケナウ強制収容所を見学したいと思います。
予約はこちらから(英語orポーランド語)→アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所HP
循環バスに乗って10分ほどでビルケナウ強制収容所に到着しました。
まずはこの色んな媒体(教科書・テレビ・スマホ)で見てきた線路を間近に見てもの悲しさを感じます。
説明書きは随所に設置されているのでツアーガイドなしでも十分理解することができます。ぐぐってもたくさん出てきますしね。
なので説明は少なめにして写真でさくさく進むことにしましょう!
↑人々が運ばれてきた貨物車両、降りてすぐに使えるか使えないかを選別されたそう。
↑見張り台
↑有刺鉄線
↑収容された施設
↑施設内の様子
↑施設内の暖房・・ですがほとんど使われていなかったようです
ビルケナウ強制収容所はもともとポーランド軍の馬小屋として使われていた建物も多いようです。
ここで何を一番感じたかというと、寒さです。
11月後半のこの時期はおそらくー5度前後かと思われますが、風が吹きつけるので体感温度はさらに低く、一番寒いときでー20度まで下がるそうです。
この寒さの中で板1枚の小屋で生地の薄い服を着せられて穴だらけの毛布で寝る、そんな環境を想像したらその後に待ち受ける運命を除いたとしてもそれだけで過酷に感じられました。
収容所の建物は本当に大きくて多くて、これだけ同じ環境に同じ民族が集まってたら力を合わせて数少ないドイツ軍の見張りを倒すこともできたんじゃないか?と思われますが、
そこがナチスドイツの賢いところで、捕虜の中でもランクをつけてヒエラルキーを形成していていたり、密告者を優遇したり、誰かが逃げたりしたら見せしめに家族や同グループを残虐に殺してさらしたり、と捕虜同士が結託しないような心理操作をしていたらしいです。こわい・・
処刑を待つ人達が収容された施設。
ただの落書きもありますが、実際に収容されたひとが最後に残した落書きもあるそうです。
降伏後にナチスドイツ軍が破壊したガス室。
こうやってナチスドイツにとって都合の悪いことが分かりそうなものを破壊してから去っていったそうです。
被害者の方々のお墓です。
こちらでユダヤ人の団体が礼拝?を行っていたのでお邪魔してはいけないと思ってそそくさ移動しました。
ぐるっと周ってビルケナウ強制収容所の見学はおしまい!
平和に慣れた日本で育った私には想像すらできないほど過酷な場所でした。
次はアウシュビッツ強制収容所に戻りましょう~。
アウシュビッツ強制収容所に戻ってきました。
入口にはフードコート?があり、お弁当を持参していた私たちは端っこでお昼ご飯を食べることにしました。
ピエロギ弁当です。
冷めても餃子は美味しいですね(´▽`)
あとココア。
自販機で買えるホットココア8ズロチ(≒240円)が冷えた身体に染み渡って幸せでした・・
こんなに寒い中、大したものを飲食できなかった過去の方々を想像すると本当にとんでもないことだなと思います。
さて、14時になったのでアウシュビッツ強制収容所に入場したいと思います!
これも色んな媒体で見てきた景色ですね。
いざくぐるとなると少し緊張します。
奥に見えるは二重の有刺鉄線。
手前のこの場所は、見せしめの死体がおかれた場所らしいです。
先ほどのゲートくぐってすぐではオーケストラが演奏されていたそうで、連れてこられたひとたちが混乱しないようににこやか歓迎ムードを創り出していたんだとか。オーケストラの方々もツライですね。
アウシュビッツ強制収容所はあまりに綺麗な建物で、「虐殺が行われているとは思えない」雰囲気でした。おしゃれな大学のよう。
建て物には番号がふられていて、ほとんどの建物は博物館になっています。
当時の写真があったり
ガス缶があったり
収容された方々の食事の模型があったり。
その他にも収容された方々の写真、持ち物、くつ、髪の毛、メガネなどが大量に展示されています。
こういった人々の痕跡は写真を見せてどうこうというよりも行ってそれぞれ感じるべきものだと思ったのでここでは割愛したいと思います。
絞首台。見せしめに使われて遺体はしばらく放置されたそうです。
死の壁。ここでは銃殺が行われました。
一見そんな風には見えないなあ、本当に。
一通り見て、観光終了です。
私個人としての意見ですが、WW2でナチスドイツが勝たなくて本当に良かったなと思いました。
もしナチスドイツが勝っていたら、これが全て正当化されていたかもしれないと思うとどんな世界になっていたか恐ろしいです。
このアウシュビッツ強制収容所を負の遺産として認識できる世の中であって良かった。
でももちろん民族差別が無くなったかというとそういうわけではなくて、
殺しまではしないけど差別はしてるしひどい扱いをしていたりはするのでこれからもなかなか民族の問題は消えないんだろうなと思いました。
私も善い人間ではないので「人類みな平等!人類みな友達!」とまでは思えません。
日本にいるときは感じなかったけど、外に出てみると私の中にも人種差別の感情はあるんだなと感じました。
でもその感情を表に出すか出さないかが人として重要だなと思います。それを自制できるのが人間なんじゃないかなー。
直接的に何かされたわけじゃないのに誰かを恨む・蔑む人間にはならないようにしたいですね。まあそれは人種関係なく自己以外の他者に対して、ですね。
長めの独り言大変失礼いたしました。
寒すぎるので再度ココアをチャージ(^^)
ちなみに自販機近くに両替所とATMがありますが、ATMの手数料がバカ高かったので現金が必要な場合は両替所でユーロかドルを替えたほうがお得です。
クラクフ行きのバスに乗って帰ります!
帰りのバスは満席に近かったので早めに並んでおくことをおすすめします。
バスチケットは車内で購入できました!(現金)
スーパーでVIFON社のフォーを爆買いして
パンをつまみながら帰りましたとさ(´▽`)
明日は首都ワルシャワに移動します!
生活の情報コーナー
本日のご飯
朝→シリアル
昼→ピエロギ弁当
夜→自炊
美白を狙ってトマトを食べ始めました。
本日の宿
Hostel Krakow-Dragon’s Den
<清潔&快適さ>
・8人部屋ドミ、ベッドにカーテン無・ライト有・電源有。ロッカー有。清潔で良い。
・共用バスルーム3つ、シャワーちゃんとホット。
・タオル無料
・ドミ部屋を占有できたのでとても快適だった
<wifi>
・サクサク
<キッチン>
・あり、きれい
(コンロ、レンジ、ケトル、冷蔵庫)
<その他>
駅から少し歩くからか空いていて良い。
スーパーも近い。
本日使ったお金
5050円です。
(1ズロチ≒30円)
宿泊費:2100円
食費:1350円
移動費:1600円
宿に帰ってからライフイズビューティフルという映画を見ました。
屈しなかったお父さんがすごくかっこよかったです。
mizuho
教えてください。 みずほさんが『冬のアウシュビッツでその過酷さをより一層体感する<Day290>』の記事のなかに掲載されたビルケナウ収容所の「死の門」の写真・・・循環バスに乗って10分ほどでビルケナウ強制収容所に到着しました。のコメントのすぐ上の写真です・・・は、収容所の中で撮ったものですか? それとも外で撮ったものですか?
現在ガイド無しで入れるのは午後4時以降、且つビルケナウもそれ以前には入れないようなので、時間の都合でビルケナウは外観だけにしようかと。いつ行けるかは霧の中ですが、えへへ。
アンダンテ様
お返事遅くなってしまい申し訳ございません!みずほです。
コメントありがとうございます。
ご質問の写真は収容所内で撮った写真だったと思います。
門の向こうから入って、しばらく線路沿いを歩いてから後ろを向いて写真を撮ったと思います。
3年前の記憶で少し不安があるので、間違っていたらすみません。。
今はガイド無しだと16時以降なんですね。季節によっては相当寒そうです><
早く海外に出かけられる世の中になるといいですね。
今もブログを読んでいただけている方がいてとても嬉しいので、
ほかにも私たちの行ったところでご質問あればコメントいただけたらと思います!
みずほ