こんにちは、くにのりです。
現在はチェコのプラハにいます。
モロッコから飛行機で来るという許し難きルートでしたが、おかげで街並みの綺麗さ、交通やwifiなどインフラの充実をひしひしと感じることができ歓喜しています。
さらには偶然にも旅程が被った同じく世界一周中の方と楽しく食事をご一緒できてチェコは良い思い出で終えられる気がしています。
そんなこんなでブログは滞っておりますが、1ヶ月ほど前の10月1日のお話です。
といっても移動とちょろっと観光しただけなのですが、本日もよろしくお願いいたします。
目次
メテオラ(カランバカ)からテッサロニキへ電車移動
移動まとめ
時刻表 → 8:19発・11:24着
※2018年10月時点では毎日出ているようです。
値段 → 1人15.2ユーロ
切符購入場所 → カランバカの鉄道駅
※クレジットカード使用可
グーグルマップの経路検索にも出てきました。優秀。
カランバカ駅
テッサロニキ駅
実際の移動の様子
朝起きたらメテオラは良い天気でした。
険しい岩山にうっすらと雲がかかり、まるで修道院を見せまいとしているようでとても雰囲気があります。
修道者の方々は雲の中に隠れるかのごとく俗世とは距離を置き修行したかったんですかね。
一方、悟りも何も開いていない僕は後悔の念に苛まれました。
1日待って天気の回復を待つか、待たずして雨の中メテオラを突き進むかで後者を選択した昨日の僕たち。
「1日待っていればもっと良いメテオラを見れたかもしれない。。」
と、いつもならうじうじするところですが、そんなもんは気にするだけ損だと言い聞かせます。これが旅の成長でしょうか。そうでしょう。
今日はメテオラ(カランバカ)からテッサロニキへ電車で移動です。
ギリシャ人はアートにならない程度の落書きが大好きみたいです。
駅や電車に限らず、場所を選ばず落書きだらけです。
電車の中は日本の田舎の電車のようで快適でした!
僕たちの時はLarissa駅で車両を乗り換え。
事前に調べた情報と乗り換えの駅が違っていたので、その時々によって異なるのかもしれません。
他の乗客の様子を見ていれば特に困ることはないのでイージーです!
テッサロニキ駅にほぼ定刻通り到着。
電車って素晴らしいですね。バスの数倍快適ですし、時間通りにつきます。
日本の電車の充実度ってやばいと思います。
ホームを降りたとこにあるロッカーに荷物を預けてテッサロニキ観光開始です!
ロッカーは8時間2ユーロ、24時間3ユーロで、70Lのバックパックも余裕で入りました。
テッサロニキ観光
テッサロニキをちゃちゃっと観光しましょう。
その前にテッサロニキって?
という感じだと思うのでwikipedia大先生から抜粋。
テッサロニキはエーゲ海に面するギリシャの港湾都市です。ローマ帝国、ビザンティン帝国、オスマン帝国時代の名残は、特に高台にある旧市街アッパータウンに色濃く残っています。ローマ皇帝ガレリウスが 4 世紀に建てた宮殿の跡には、教会やモスクとして使われたロタンダがあります。市内中心部の多くは、1917 年の大火で焼失しました。都市は 20 世紀に再建され、ヨーロッパ風のモダンな街に生まれ変わっています。
特徴としては、
・ローマ帝国、東ローマ帝国、オスマン帝国に支配された都市
・遺跡がわりとある
・現在はアテネに次ぐギリシャ第二の都市
といった感じです。
ではいきましょう。
アリストテレス広場
アリストテレス広場とアリストテレス像です。
鳩だらけでした。
この広場自体は特になんてことない広場ですが、広場の名前になっているアリストテレス大先生はご存知の通りめちゃすごです。
古代ギリシャの哲学者について知りたいですか?知りたい?
わかりました。
僕も全然知らないので簡単にいきます。
<ソクラテス>
「無知の知」で有名な哲学者です。
自分が何も知らないと自覚するからこそ、知りたいという熱意が湧いてくると説いたらしいですね。かっけーっす。
なんでも古代ギリシャの政治家達は弁は達者だけど実が伴っていなかったらしく、それっぽいことを言って民衆を言いくるめて、衆愚政治になっていたらしいです。
そんな時にソクラテスが登場して、”幸せ”とか”正義”とか漠然とした言葉を都合よく使う政治家に対して、
「幸せってなんですか?」
「正義ってなんですか?」
と質問しまくり戦法で政治家達を弁論でことごとく破っていきました。
ソクラテスは知ったかぶりすることなく自分の無知を認めます。
幸せや正義などの曖昧な言葉・概念について知ったかぶりせずに
「みんなで考えよう」
といって、古代ギリシャの知の探求に火付け役になりました。
しかし!
ソクラテスは政治家たちによって処刑されてしまいます。
だって政治家達からしたらムカつくじゃないですか。公衆の面前で恥をかかされて。
ソクラテスのせいで若者が政治家のいうこと聞かなくなった罪(若者を堕落させた罪)で処刑されました。
ちなみにこの時政治家はソクラテスがいつでも逃げられるような状態にしといたらしいです。
逃げるってことは死を前にして自分の信念を曲げたことになるので、結局はお前も口だけじゃねーかってことにしたかったんでしょうね。
でもソクラテスは逃げない。
知の探求心を求めたその信念を曲げることなく自らの命を全うしました。
そしてその熱意の灯火は消えることなく、次世代の者に引き継がれます。
<プラトン>
ソクラテスの意思を継ぐ男。ソクラテスの弟子です。
ソクラテスの熱い思いに心動かされたのがプラトン。
政治家はアホ、政治家に扇動されてしまう民衆もアホ、そう思ったプラトンは真の理想を求められる人=哲学者が王となり国を率いるべきだと考えました。
そしてプラトンはイデア論を唱えます。
イデア論というのは、現実世界とは別に理想世界がある、その理想世界を見ることができる者がいるという考え方です。
現代に生きる僕たちからすると「www」な感じがしますが、当時は大真面目です。
ただそうは言ってもそんな理想世界を見ることができるスーパーマンはなかなか見つからないし出てきません。
そこで作ったのがアカデミア。今でいう大学ですね。
そこに生徒として入ったのがアリストテレスです。
<アリストテレス>
アリストテレスはプラトンの唱えたイデア論に異議を唱えます。
「イデア(現実世界とは別にある理想世界)なんて本当にあるの?」
「もしあったとしてどうやって確かめるの?」
「本当にイデアがあっとしてそれが現実世界の何の役に立つの?」
イデアなんて見えたところで誰にも証明できないし結局目の前の現実には役に立たない。
だったら現実世界を直視し、その上でどうすればもっと現実世界を良くできるか考えた方がいいしょ。とアリストテレスは言ったんです。
で、アリストテレスは色々観察し始めました。
天文、気象、動物、植物、地球・・・
現代に至る様々な学問はアリストテレスから始まっており、万学の祖なんていうクールな異名を持ちます。
イデア論を否定したアリストテレスは国家(政治体制)について、3つのパターンとそれぞれの特徴を次のように述べました。
「君主制は独裁制になりやすく、貴族制は寡頭制になりやすく、民主制は衆愚制になりやすい」
「どんな政治体制であろうと絶対的に正しいわけではなく、最良に保つ努力を怠れば別の政治体制に移行すべく革命が起こる」
アリストテレスは紀元前300年代の人物なのですが、この時すでにその後2500年ほどの間繰り返す歴史を的確に予測していたのです。
・・・
かっこいい〜かっこいいですね、アリストテレス。
スマートすぎますね。異名が万学の祖ってところもクールですね。
とまぁアリストテレス広場にて、上記の古代ギリシャの哲学者の話をみずほさんにしたんですけど、全然盛り上がりませんでした。
てかあの人たぶん聞いてなかったですね。だから会話ではなく僕の長めの独り言ですね。二人旅なのに。
こんなところがアリストテレス広場の思い出です。テッサロニキ観光の続きいきましょう。
エーゲ海
エーゲ海です。
○○海を見ると異国に来たことを実感します。
見ている分には海なので、どこで見ようと海自体にあまり変わりはないはずなんですが、なんか異国に来たなぁとやたら思ってしまいます。
ホワイトタワー
ホワイトタワー。
元々この辺一帯に城壁があったらしいです。んでその時の砦だったらしいです。
その後、牢獄に転用されたとのことですが。
城壁が残っていたら今頃もっと観光地として栄えていたかもしれないので不運です。結局は運です。
アギア・ソフィア聖堂
アギア・ソフィア聖堂。
テッサロニキの後に本場イスタンブールのものを見るので単なる余興です。
イスタンブール観光を終えた今振り返ると、イスタンブールのものとは格が違いすぎます。
アリストテレスと僕ぐらい格が違います。
そこら辺にある遺跡
歩いていると不意に遺跡があります。
あ、本当にここで東ローマ帝国の人々が生活していたんだなと感じます。
ガレリウスの凱旋門
ガレリウスの凱旋門。
周囲に団地あり、飲食店ありで雰囲気はゼロです。
この凱旋門を活かして、もうちょっと開けた空間を作ればよかったのにと思いました。
ただ彫刻がすごいです。
4世紀頃に作られたものらしいのですが、この彫刻が当時のものだったとしたらめちゃすごいです。
ロトンダ
ロトンダ。
なぜギリシャ人は意味のない落書きをするのでしょうか。バカなんでしょうか。暇なんでしょうか。アートなんでしょうか。
アギオス・ディミトリオス聖堂
アギオス・ディミトリオス聖堂。
火災にあったので再建されたものです。
残った部分がわかりやすくなるように他をちゃっちく作ったのならファインプレイです。
所々にある壁画はわずかですが見応えありました。
テッサロニキの見所はざっくりこんな感じです。
どれも同じように見えませんでした?
はい見えましたね。
それもそのはず。同じような時代に同じような建築様式で建てられたからです。
実際に『テッサロニキの初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群』として世界遺産に登録されています。
確かにどれも似ているので、「あ〜似たような時代に・・・」となります。そこに面白さを感じられるか否かがテッサロニキ観光の鍵を握る気がしました。
僕の感想をとしては半日の観光で十分でした。
確かに遺跡もそこそこありますし、それらの遺跡がどれも似たような外観をしているので、「同じ時代に作られたんだな〜」というのは感じたりします。
感じたりするんですがなんか遺跡が雑に扱われているというか、雰囲気が出てないというか。
街並み自体も現代的なヨーロッパな都市ではあるんですが格別おしゃれというわけでもなく、海沿いのエリアも洗練されているわけでもなく。
どれもこれも微妙な感じですね。
今回の旅でギリシャはこことメテオラだけしか行かないので見れてよかったです!
生活の記録コーナー
本日のご飯
朝→宿でピザパン
昼→ムスカ・ポークステーキ
写真のムスカがとても美味しかったです。
ラザニアのような感じなのですが、ちょっと違っていて、ギリシャグルメを楽しめました。
夜→ハンバーガー
本日の宿
夜行バス
本日使ったお金
7300円です。
(1ユーロ≒130円)
宿泊費:0円
食費:3250円
移動費:4050円
今回の旅では断念した、ウズベキスタン、イラン、ヨルダン、イスラエル、イースター島、南極、アラスカ、ロシア、バルト三国も今回という機会にやっぱり行った方が良いんじゃないかと思いがよぎってしまいました。
どうしよう。
kuni